事例紹介

専門家による子育て支援とコミュニティ運営

子育て支援 岡山市
特定非営利活動法人こもれびroom代表 岸 美緒 氏

代表者岸 美緒 氏

事業所名
特定非営利活動法人こもれびroom
HP
http://www.komorebiroom.com/
住所
岡山県岡山市東区
起業時期
2021年6月15日
事業内容
オンラインでの、産前産後の母親のコミュニティ運営と助産師等による継続サポート
営業時間
9:00~16:00
表彰
2021年 岡山市創業スクール事業計画 最優秀賞
2021年 SOERU中国女性ビジネスコンテスト ファイナリスト
2021年 岡山イノベーションコンテスト ファイナリスト
2022年 OKAYAMA STARTUP AWARD グランプリ
メディア紹介
山陽新聞、山梨日日新聞、タウンニュース戸塚、
LaLa Okayama、FMくらしき、FM戸塚、レディオモモ、
インターネットラジオゆめのたね、TNCテレビ
SNS
特定非営利活動法人こもれびroomのTwitterアカウント 特定非営利活動法人こもれびroomのInstagramアカウント 特定非営利活動法人こもれびroomのFacebookアカウント

自己紹介

福岡県出身。東京で看護師4年(産婦人科等)、平成23年に助産師となりました。その後、結婚と夫の転勤により、兵庫県から神奈川県、そして岡山県に移住しました。その間、助産師として約500名以上の出産、2,000人以上の育児相談等に関わりました。
現在、岡山市の新生児訪問、母乳育児相談、看護学校での非常勤講師、乳幼児ママや高校生への性教育講演、ベビーシッター、公民館で毎月ママサロン開催など行っています。2021年6月からは、NPO法人こもれびroomで、助産師保育士等の仲間とオンラインで子育て支援を行っています。自身も3児をゆるく子育てしており、育児と自分の人生を楽しめる女性が増えるよう活動しています。

母親が繋がれる場所「こもれびサロン」
母親が繋がれる場所「こもれびサロン」

起業のキッカケ

私自身、初めての出産や子育ての時は分からないことが多く、不安な日々を過ごしていました。そのような経験から、退院後の母親を支援したいと思い、2017年から助産師として岡山市の新生児訪問を始めたところ、想像以上に、ひとりで悩んでいる母親が多いことを知りました。
そこで、2018年に出張助産院 Withmoms を開業し、令和元年からは、オンラインによる助産師相談や育児セミナーを開始したところ、悩んでいる母親等が多数いたことから、迅速な対応やコミュニティの場を形成する必要性を感じました。そして、NPO設立を発起し、同じ想いの助産師・保育士・理学療法士・言語聴覚士等の専門家の協力を得て、2021年6月にNPO法人こもれびroomを設立しました。

「オンライン助産師訪問」
「オンライン助産師訪問」

解決を目指す地域課題

【地域の現状と課題】
岡山市の約9割が核家族であり、出産・育児の際には、孤独な環境で悩んでいる母親が多く、産前産後の母親の孤立は、産後うつや乳児虐待の要因となるといわれています。

【解決の必要性】
産前産後の母親を孤立せずに、母親同士や専門家と繋がって包括的に子育て支援することで、家庭の健全化・幸福化、ひいては地域の活性化にも繋がります。また、母子の支援者向け「オンライン赤ちゃん育児マイスター養成講座」の実施により、安定的かつ継続的な支援体制を強化します。

【今後の展望】
安心して出産・子育てできる社会の形成により、少子高齢化や女性の出産離職の改善に繋がり、そして、次世代の子ども達が、主体的に未来の自分と地域をより良い方向へ導いてくれることが目標です。

相談した相手

起業支援金採択者の㈱ほいらくの大津朱里さんから、起業支援金制度の紹介と活用のアドバイスをいただきました。起業ノウハウ・ネットワークの構築は、岡山イノベーションスクールや岡山市創業スクールの関係者に相談し、起業支援金の申請は、管轄公的支援機関の岡山北商工会上道支所に相談しました。
起業支援金採択後は、補助金事務局にも相談し、事業計画書のブラッシュアップや、補助事業の適切な進捗管理・実績報告手続きを行いました。他にも、よろず支援拠点、岡山NPOセンター、各分野の専門家等への相談、産前産後のママやパパからの意見など、多くの人たちにご協力・ご支援いただき、起業を実現できたことを本当に感謝しています。

ビジネスモデル図