代表者村上 宙 氏
大阪府出身。父が経営している飲食店、kushiage010で食の楽しさを知り、その後、進学した関西外国語大学では1年間休学し、千葉県のチーズ工房、茨城県のクラフトビール工場、広島県のハーブ農家、長崎県のオーガニック商品直売所に住み込みで研修することで、生産者の素晴らしさを知ることができました。令和4年1月に美作市古町へ移住し、OHAYOを起業しました。
父親の経営する飲食店や様々な飲食店のアルバイト経験を通じて、提供されている野菜の生産地、生産者、生産方法について関心を持ち、農作物の生産者の思いを消費者に伝え、生産者と消費者を繋ぐ場所の必要性を感じていました。
そして、両親の知人でもあり、関西圏と美作市大原宿で活動している「あんこやぺ」を訪れたことをきっかけに、保全された宿場町の景観、町屋の空間に魅了されました。また、移住者と地域住民との良好な関係性や生産者との距離が近いこの場所で、夢であった飲食店の経営をしたいと考え、移住し、OHAYOを起業しました。本事業の建物「本田邸」は、以前観光案内所で使われていた空き家でした。昔から人が集う場所を再開することで、地域住民、生産者、地域外の観光客等との新たな出会いの場所を創ります。
【地域の現状と課題】
大原宿は岡山県街並み保存区に指定され、本陣・脇本陣の街並み整備により、土日祝日には観光客も多いが、滞在・交流する場所が少ないです。
【課題解決の効果】
OHAYOを起業することで人々の興味を惹き、人流を増加させ、滞留させることで地域の賑わいが生まれます。また、大原宿の観光案内所の名残を活かし、地域情報の交流拠点とします。
【今後の展望】
大原に所在地をおく大阪慈慶学園に通う学生等との交流により、食を通じて地域の良さを知ってもらう機会を設けます。また、スタンドコーヒーや立ち呑みスタイルの営業を行うことで、観光客等が気軽に寄ってもらいやすい店づくり・地域づくりに取り組みます。
起業するにあたり、最初は経営者でもある父と、大原宿場町の移住起業者「あんこやぺ」の丸山氏に相談しました。そこで、おかやま起業支援金制度を知り、管轄公的支援機関であるみまさか商工会に相談しながら、申請を行いました。
大学在学中の移住、起業であり、不慣れな点も多かったのですが、美作市周辺の生産者、県内の起業者・地域産品製造者との出会いがあり、起業を実現し、営業を開始することができました。支えていただいた皆様に感謝申し上げます。