代表者濵田 仁生 氏
1962年岡山県美作市豊国原に生まれ、地元の病院に医療事務として約31年勤務し、様々な患者様と接してきました。勤務当初に比べて患者様の年齢層にも変化が現れ、窓口で高齢の方が通院に困っていることを強く感じていました。
定年後のセカンドライフを考える中で、困っているお年寄りの方を救いたい、昔から可愛がっていただいた地域の皆様に恩返しがしたいという思いがふつふつと沸き上がり、退職までの1年間で普通自動車第二種免許、介護職員初任者研修、同行援護従業者養成研修、認知症サポーター養成講座、普通救命講習を受け免許を取得し、介護タクシーひまわりを起業しました。現在は、妻も必要な免許を取得し、夫婦で力を合わせて頑張っています。
私は、医療機関に約31年勤務し、医療に関する事務全般や送迎業務・介護業務を経験しました。今後は高齢化社会が進む中で、要介護者が増え、ご家族を含めた負担も増加することにより、介護・福祉関連の仕事の必要性はさらに高まると思っています。実際に病院の受付で、バスがないので通院に困るという高齢の方、高齢で独居生活の方、車椅子での通院が難しいなどと訴える患者さんが多く見受けられました。
そこで定年退職を機に、医療機関で培った知識と経験、介護資格を活かして、体の不自由な高齢者や障碍者の方が車椅子に乗ったまま移動でき、病院・施設への移動だけでなく、ちょっとした外出や買い物など「安全・安心・快適なお出かけ」を支援できる介護タクシーを起業しようと決意しました。
【地域の現状と課題】
美作市では、地域の過疎化や大型スーパーの進出により、身近な小売店の廃業や商店街が衰退し、買い物難民が増加。また高齢化による運転免許証の自主返納や要支援・要介護者の増加に伴い通院に苦慮する方が増え、介護タクシーの利用者ニーズに対して供給が伴っていないのが現状です。
【課題解決の効果】
9月から事業を開始し、利用者の方に車椅子に乗ったまま移動してもらったところ、体への負担が少なく大変喜ばれています。また、病院・買い物などで付添いもさせていただいていますので、安心して外出することができます。チラシやケーブルテレビの宣伝の効果もあり、僅かではありますが、課題解決の兆しが見えてきています。
【今後の展望】
車椅子の方だけでなく、運転が難しくなってきた介助の必要な妊婦さんや寝たきりの方にご利用いただける寝台車もありますので、利用者のあらゆるニーズにお応えしていきます。
起業支援金を申請するにあたって、みまさか商工会の担当の方が、事業計画の相談にのってくださり大変助かりました。起業後も親身になってサポートをしていただき心強いです。
また、前職でお世話になった各医療機関のスタッフの皆様や患者様、地域の皆様にもご支援いただき起業する運びとなり大変感謝しております。
皆様のご期待に添えるように、「明るく楽しく喜んで!」をモットーにこれからも日々努力してまいります。